火車

例によって、一度面白いと思った著者の本は、漁って読んでしまうのである。


先日読んだ『模倣犯』が面白かったので、宮部みゆき氏の著書を読みたいと思っていたところ、奥さんがいくつか持っているということなので本棚を探してみたら、この『火車』が出てきたのだ。


いやいや面白いです。
なんという筋書きだろうと思う。


新城喬子が関根彰子の人生を乗っ取る。日常にはありえないような内容。
しかし、クレジットカードによる自己破産という現代の誰もが隣り合わせにしている危険によって、この出来事がそんなに非現実的でもないように感じてしまう。いやいや、うまいです。引き込まれてしまいます。
今では社会人であれば一人で5〜10枚のクレジットカードを持っていることなんて当たり前。以前のポイントカード(スタンプを押してもらうようなもの)も今ではクレジットカード会社となっているし。(うちの会社は健康保険証にもクレジット機能が付くっていうし。)
なんだか、怖いなぁ〜と思いながらも、ポイントが付くからという理由で今日もクレジットカードで支払いする自分がいる。

★★★★★

火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

今は『楽園』を読んでいるところ。『理由』も買ってきた。
それ以外にも5冊くらいの未読の本が机の上に積みあがっている。これで今年の分は十分かもしれない。(Amazon.co.jpウィッシュリストにはまだまだ本をいれてあるのだが...。)