かなり自分と重ねることが多い小説で、いろいろと共感することができた。
主人公が38歳というところ。
幼いときの親父が厳しくて、今は疎遠になっているところ。
今から思えば、過去の自分の後悔すべきところがたくさんあるところ。
などなど。
誰だって今までの人生を振り返ったときに、後悔するところがないなんて絶対にありえない。
振り返ってみると、いろいろなところが重要なターニングポイントだったりするんだろう。
そのときにはベストの選択をしているつもりでも、結果的には間違っていたなんてことは当たり前。
そんなことを一々と後悔していたら、人生はつまらないだろうけど、
それが重要なことにつながるんだったら、過去に戻って何とか人生を変えたいだろう。
38歳の自分が、38歳の親父と過去の人生をやり直す。
僕もワインレッドのオデッセイが止まったら、乗車するかも。
★★★★★
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/02/15
- メディア: 文庫
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