今朝、ジャイアンツ 木村拓也コーチの訃報を知った。
くも膜下出血で倒れてから厳しい状態が続いていたようだけど、
必ず復活してくれると信じていただけに、非常に残念。
昨年まで現役のプロ野球選手だったのに、こんなに呆気無く逝ってしまっていいのか。
彼の明るい顔がもう見れないのかと思うと、本当に残念。ご冥福をお祈りします。
木村拓也コーチが倒れたときにはちょうど原監督の『原点』を読んでいた。
本書の最後に登場するエピソードは2009年9月4日の対ヤクルト戦。
延長12回に木村拓也選手がキャッチャーを務め、見事にピッチャーをリードして同点に持ち込んだこと。
このとき、3人目のキャッチャー(加藤選手)が頭部に死球を受けて
すぐに木村拓也選手は自分の果たすべき役割を理解してブルペンへとキャッチャーの練習に走ったという。
もうキャッチャーをできる選手は自分しか残っていないとわかり、監督から指示を受ける前に準備に行った。
自分のことよりもチームのことを大事にする自己犠牲の精神が素晴らしい。
プロ野球の選手だからこそ、自分の得意分野で他人を押しのけて活躍しなければならないと思いがちだが
チームに貢献できる選手はこのような人なんだろう。
本当に素晴らしい人だった。(過去形なのが、ツライ。)
本書『原点』には、原監督の組織作りの思いがたくさん詰まっている。
原監督も人間的に非常に魅力的であり、その姿から想像するとおりの考え方がわかりすごく参考になる。
僕たち会社に勤める人間もお金をもらっている”プロ”だ。
(趣味でしている”アマ”ではない。)
僕たちも厳しい世界にいるはずであり、厳しい職場でなければならないはずだと思う。
だけど、最近の職場は従業員(僕たち)のことを心配しすぎて甘ったれた環境にしていると思う。
プロ野球とは違うけども、お金をもらっている仕事人として強い組織にしていきたい。
★★★★★
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