下町ロケット

これは気持ち良い。スカッとするストーリー。
さすがは池井戸潤氏。らしい作品である。


非常に技術力の高い中小企業に襲いかかる様々な出来事。
大手取引先からの契約終了。ライバル会社からの特許侵害での起訴。財閥企業から嫌がらせや買収話。


ロケット研究者だった社長が自分の夢と社員の想いに葛藤しながら悩み抜いていく。


中小企業であっても自分の会社に誇りを持って、大企業に立ち向かっていくのはカッコイイ。
その過程でも、卑屈だった若手の社員たちも一つにまとまっていく。


どんな苦難にも立ち向かっていって、その壁を乗り越え、最後は大成功する。
期待を全く裏切ってくれない程、すごくありがちな展開だろう。
そんなクサイ話なのに、ラストでは鳥肌が立ってしまうくらいに気持よかった。
わかっていても、感動する小説ってなかなかないと思う。
絶対に誰にでもオススメ。


★★★★★

下町ロケット

下町ロケット