真山さんの本は実に面白いのだが、これは先見の明があったというテーマだった。
原発の事故を予期していたかというべき内容。
日本の原発を全廃して、地熱発電を高めるべきと。
もう何年も前に、日本の原発が如何に杜撰に管理されていて、根拠のない安全神話であるかを著者は訴えている。
残念ながら、今回の福島第一原発事故で証明されてしまったが、やはり警告は何年も前から発せられていたのか。
地熱発電が原発に取って代わることが現実的かどうかはわからないけど、真山さんのいつもの調子で非常に浪漫を感じた良い作品だった。
★★★★☆
- 作者: 真山仁
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/08/25
- メディア: 文庫
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