銀行・金融をテーマとした小説は好みの分野。
特にバブル時代に君臨した悪徳大銀行の不正を暴くものは非常に面白い。
脳梗塞患者に対して20億円以上を銀行が貸し付けるというストーリーは
小説として読んでいてもメチャクチャだなぁと感じるもの。
ただ、これが本当にあった出来事(旧三和銀行の不正融資事件)を題材にしているというから、
開いた口がふさがらない。
さらに、著者である黒木亮さんはその事件に当事者として巻き込まれていたらしい。
どうりで一つ一つの描写がリアリティに溢れているはずだ。
池井戸潤さんといい、このような銀行小説は元行員の方が書かれるとすごくリアル。
★★★★☆
- 作者: 黒木亮
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- 発売日: 2009/10/24
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