東電OL殺人事件

最近に行われたDNA検査によって、冤罪だった可能性が高くなった事件。
もう14前の事件で、正直なところ僕自身は全く記憶にないものだった。
どういう事件だったのだろうかということを知るために本書を手に取った。


本書も10年以上前に執筆されているもの。
容疑者の無罪を証明するような状況証拠が多々挙げられていく。
著者の執念にも通じる取材により、ノンフィクションのリアリティが強く感じる素晴らしい内容だ。


ただ、あまりにも事件の関係者(目撃者でさえも)の多くが実名で晒されていくのを読むと、気持ちのよいものではなかった。


★★★☆☆


東電OL殺人事件 (新潮文庫)

東電OL殺人事件 (新潮文庫)