警官の紋章

佐々木譲氏の『うたう警官』、『警察庁から来た男』に続く北海道警シリーズの第三作。
前ニ作品ともに面白かったので、本書が文庫本化されたので、早速読んだのだった。


前ニ作の事件には実はとんでもない裏があった。
北海道警本部長が不正の大きなバックにいた。
主人公の佐伯、津久井、小島がそれぞれ別のポジションで仕事をしていたが、前本部長の不正にたどり着く。
同時並行してバラバラに進んでいた彼・彼女らが1つの場所に集まってくるという展開。


最後のシーンは緊迫した状況、スピード感が非常に面白い。
最後の100ページくらいは中断することができないくらい。


このシリーズの題材となった実在の稲葉事件についてはやっぱり知りたい。
いくつかノンフィクションの作品が出版されているようなので、今度読んでみたい。

★★★★☆

警官の紋章 (ハルキ文庫)

警官の紋章 (ハルキ文庫)