深夜特急

古い話の本。
今から数十年前くらいに、若者(作者)がインドのデリーからロンドンまで乗合バスで旅するという物語。
個人的にこういう紀行文は初めて読んだが、一巻を読むとハマってしまった。


お金もない貧乏旅行なのだが、人との関わりが実に暖かくて羨ましい旅だ。
僕も現実を離れて外国に出てみたいと、本当に思ってしまうほど。
これはヤバイくらいの誘惑にかられる本だ。


今は外国に行っても、スマートフォーンさえ持っていれば、
そこからホテルを探して予約したり、バス時刻を検索したり、
Google Mapsを使ったりして、あまり現地の人達と接することなく旅はできるのかもしれない。


そう考えると、この物語の作者はすごい体験をしているんだと感じたし、
ちょっと前まではこういうことが当たり前だったことは不思議に感じる。


今の時代は本当の意味で豊かになったんだろうか。
逆に、大きなものが失われていっているのではないだろうか...。


★★★★☆

深夜特急1?香港・マカオ? (新潮文庫)

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深夜特急2?半島・シンガポール? (新潮文庫)

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深夜特急3?インド? (新潮文庫)

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深夜特急4?シルクロード? (新潮文庫)

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深夜特急5?トルコ・ギリシャ・地中海? (新潮文庫)

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深夜特急6?南ヨーロッパ・ロンドン? (新潮文庫)

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