ソフトウェア開発プロフェッショナル

良書。気に入った。★★★★☆
僕のチームのみんなに読んで欲しいと思う本。特に僕よりも年上の先輩達の世代には。
ソフトウェア開発の仕事は単にプログラムを開発するという単純なものではない。要件定義に始まって、アーキテクチャの設計、実装、テスト、品質管理、プロジェクト管理、構成管理、メンテナンスといろいろな技術が要求されるものだ。しかし、技術的な部分だけが注目されがちで、僕の周りの開発者自身もそう考えていることが多いようだ。したがって、開発者の自己満足的な設計によってユーザのことがないがしろにされていたり、そもそも実装しかできず基本的な設計すらできないという者もいる。最悪な場合には、未だにC言語くらいでしか開発できずに、ウォーター・フォール型しか知らないという者もいるくらいだ。
こういった開発者達はもちろん自分で最新のことを勉強しなければいけないとは考えていないのだろう。誰かが設計してくれたものを実装してテストすればいいとだけ考えているようだ。しかし未だにC言語でしか実装できないような人たち(そう先輩達)はいずれ実装すらできないようになる日が来る。そう遠くない日に。もしかしたら明日かもしれない。
この本にも書かれているように会社にとってもこのような状況は好ましくないはずだ。資格や免許制度や昇格制度を変更して、開発者のモチベーションを高めリードしていかなければいけない。

ソフトウエア開発プロフェッショナル

ソフトウエア開発プロフェッショナル

僕自身は昔から最新技術を追いかけることが好きだ。開発の方法にしてもいつも模索している。単に新しい物好きということではなく、この業界にいる限り新しい技術を身に付け続けなければ仕事ができなくなることが心配なだけだ。
5年後、10年後にちゃんと仕事していたいのなら、勉強し続けるしかないでしょう?