ザ・ゴール

昔の僕は全然興味のなかった類の本。発売された当時はベストセラーになってどんな本屋でも平積みされていた名著だが当時は全然興味がなかった。でも、今はこういった内容に非常に興味があって読んでみることにした。昔は本屋ではよく目にしたのだが、今となっては探すのに苦労したものだ。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

内容はとある工場でのカイゼンを小説風につづったものだ。工場だから僕たちのようなソフトウェア業界とは異なる性質だとは思うが、いろいろと気づかせてくれるものがあった。例えば、ボトルネックは機械ではなく人があてはまるかもしれない。また、僕たちもついつい人を遊ばせないように常に何かの仕事をしてもらおうと余計な仕事を考えることもある。そんな仕事を考えて指示して評価している自分の時間がもったいないことだったのかもしれない。小さな工程での最適化ではなく、プロセス全体の最適化、スループットを第一に考えるということ。視点・視野をもっと大きく捉えなければいけないということは、すごく考えさせられることだと思う。
TOC(制約条件理論)をソフトウェア業界でどのように当てはめることができるのか、よく考えてみようと思う。
★★★★☆