ボトルネック

「このミステリーがすごい! 2010年版 作家別投票 第1位」という本の帯を目にして
少し立ち読みしてみると、東尋坊、金沢が舞台という。
地元ということもあり、買って読んでみたのだが...。


まぁまぁかな。


自分が存在する世界と、自分の替りのものが存在する世界というパラレルワールド物語。
違う世界では、潰れているはずのはずの店もあり、亡くなったはずのおじいちゃんも元気で、
死んでしまった恋人も元気に暮らしている。


いくらネガティブ思考であっても、自分がいない世界がこんなに違うとなれば相当にショックだろうな。


金沢という舞台で、角間〜兼六園下〜香林坊が舞台になっていて
詳細に描かれている点では、「この辺かな?」と想像する地元ならではの楽しみ方があった。
ただ、本質的にはちょっと浅はかな気がしたので、どうして「このミス 第1位」なのかわからない。
偉い人たちが読んだら、面白いということなのだろう。


金沢が舞台ということでプラス1点としても、3点くらいかな。


★★★☆☆

ボトルネック (新潮文庫)

ボトルネック (新潮文庫)