単行本で発売された2015年に読んだ本を再読。
当時とは会社の中での立場も変わり、ここ1、2年は会社全体の組織マネジメントのあり方に悩んでいる。
北陸のIT会社だから保守的な社員が多く、以前は会社への忠誠心は当たり前のものだった。
しかし、ここ数年は大きく変わってきており、若者の離職率も高くなり、優秀な人材から離れていき、会社の将来が大いに心配になってきた。
会社としては働き方改革としていろいろな制度を取り入れるも、経営陣含めて本質的な考え方が変わっていないから、全く効果がない。
この状況を打開すべく、Googleのやり方にヒントがないかと求めたのが再読したきっかけ。
いろいろとヒントはあり、取り入れることは考えてはみるものの、根本的な考え方を変えないといけないのではないか。
Googleという大きなビジネスをしていて、優秀な人材がこぞって応募してくる大企業とは置かれている状況が全く異なる。
売上を上げようとすると、決まった社員の中でたくさんの仕事を受注して進めないといけないのは当たり前。
そうなると稼働(残業)も多くなるし、難易度の高い仕事は優秀な社員に頼ることになり特定の社員が高稼働になる。
さらに、リスクの高い仕事は失敗することも多くなり、多くの社員が疲弊する状態。
だから、そもそもビジネスの仕方自体を考え直さないといけないのではないか。
人を揃えて仕事をして売上につなげるのではなく、頭を使ってアイディアを売上に変えるようにしないと、この状況は根本的に変えることはできない。
ということに考えが落ち着いた。
How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス) 私たちの働き方とマネジメント (日経ビジネス人文庫)
- 作者:エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル
- 発売日: 2017/09/02
- メディア: 文庫