渡邉恒雄、わが人生記

僕は巨人ファンである。新聞も読売新聞が好きだ。僕が一人暮らしを始め自分で新聞を購読するようになってからはずっと読売新聞を購読している。もちろん巨人ファンであることが読売新聞を購読している理由の一つではある。ここ金沢では読売新聞を購読している世帯は少なく、ほとんどの家庭では地方紙を購読しているようだ。地方紙と比較すると、やはり記事の質が良いというのが大きな理由だ。地方紙では地元に関連している記事に多くの紙面を割いているが、今の時代では物理的な地域の境界に対する意味は薄れているため地元だけでなく全国、全世界に関する記事も重要と考えているからである。(しかし、もちろん地元の記事が必要となることもある。)
巨人・読売新聞ファンの僕ではあるが、TVで報道されるナベツネ氏の独裁的かつ自分勝手な行動には賛同できないことが多かった。しかし、先日の報道ステーションでのナベツネ氏と古館氏の対談では真摯な考え方と80歳とは思えないパワフルな行動力を感じた。そこで、その対談でも紹介されていた本書を購入し読んでみた。
この本を読むとナベツネ氏のすごさが良くわかる。TVで報道されない考え方、わがままと言われる行動に対する根拠、頭の良さ(単に東大出身という学力のことではない)、実は自分の周りの人たちのことを非常に考えて行動しているということ。
確実に日本の政治・経済に大きな影響を与えることができる人であり、そのナベツネ氏の志を理解するためには非常に良い本だった。ただし、僕は巨人・読売ファンだからこのようなポジティブな捉え方ができたのかもしれない...。★★★★☆

わが人生記―青春・政治・野球・大病 (中公新書ラクレ)

わが人生記―青春・政治・野球・大病 (中公新書ラクレ)