ラッシュライフ

"伊坂ワールド"っていうのかな。これは。


5人の登場人物を軸にした話が並行して描かれている。
普通の小説なら、これらのバラバラの話が最後には繋がっていくというのが王道。
でも、このラッシュライフは違った。


実はこの5人の物語は並行して進んでいたのではなく、1〜3日くらいのタイムラグがあって、それぞれの話の最後と最初が繋がっていくというもの。
これは考えもつかなかったので、面白い。
でも、理解するのは結構難しかったと思う。何度か前に戻ってストーリを確認したり。


それに1つ1つのストーリもあり得ないような笑ってしまうような場面もある面白いものばかり。
青山の妻なんて、メチャクチャで笑ってしまった。


こういう展開方法のアイディアが、伊坂ワールドなんだろうなぁ〜。
この伊坂ワールドにはもうちょっとハマってみようと思う。


★★★★☆

ラッシュライフ (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)


伊坂幸太郎氏は僕と同じ年なんだな。
すばらしい才能がうらやましい...。