螺鈿迷宮

海堂氏の第3作目となる小説。
実は、本作は「ナイチンゲールの沈黙」よりも前に執筆されていて事実上は2作目らしい。
出版社の意向で、田口・白鳥コンビが登場する「ナイチンゲールの沈黙」が2匹目のドジョウとして販売されたとか。


この作品はだから田口・白鳥コンビではない。
白鳥・氷姫コンビが活躍するもの。
(田口先生は最後の最後でちょっとだけ登場する。)


個人的には、「ナイチンゲールの沈黙」よりもこっちの方がよかった。
AI(オートプシー・イメージング、死亡時画像病理診断)は「チーム・バチスタの栄光」からの続きとして読みやすいテーマであるし、著者で現役医師でもある海堂氏がもっとも力を入れている部分だろうから。
こういう小説を通して、AIの普及を目指しているのかと思うと、すごく立派だと思う。

★★★☆☆

螺鈿迷宮 上 (角川文庫)

螺鈿迷宮 上 (角川文庫)

螺鈿迷宮 下 (角川文庫)

螺鈿迷宮 下 (角川文庫)