多重人格者同士による恋、被害者・加害者とかという物語。
推理小説好きな方にとっては、ミエミエの展開なのかもしれないけど、
結末は意外性があり、最後まで楽しんで読むことできたし、僕にはなかなか面白かった。
ノベルズで1997年に出版されて、2006年に文庫化されたものらしい。
1997年当時ということで、いろいろと古臭いところ(パソコン通信とか公衆電話とか)があることは
やむを得ないとして、その昔に話題になった「24人のビリーミリガン」とかも伏線になっているあたりが
懐かしさがあった。
それにしても、著者はなぜ「モノローグ4」を封印したのだろう。
別に後味も悪くないし、声の主が明確になり、かえってスッキリする結末になっていたと思うのだが...。
★★★★★
- 作者: 今邑彩
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 文庫
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