植草一秀氏の著書。
氏については、冤罪疑惑などもあるので、こうして出版するだけでも
相当な苦労があったのではないかとだ思う。
- 作者: 植草一秀
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2010/11/20
- メディア: 単行本
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氏は、米国・官僚・大資本・政治屋・電波(マスメディア)を『悪徳ペンタゴン』と位置づけている。
最近の政治や経済を動かしているのは、民衆を扇動しているメディアが最も大きな力を発揮していることは僕も憂慮しているところ。
本書は総じて興味深く、面白く読むことができた。
しかし、全体を通して、民主党の小沢氏個人を非常に擁護しているところには、かなりの違和感を感じた。
言いたい気持ちはわかるが、小沢氏一人だけを持ち上げているのには賛成できない。
マスメディアを非難している氏だからこそ、特定の個人を賞賛するのではなく、国民に自律した考えを持たせるという大局的な意見が欲しかったと思う。
ただ、自分の信念を500ページに渡って書き連ねたことに尊敬できる。
★★★★☆