大脱走(スピンアウト)

昭和58年10月に刊行されたという古い本。
石川島播磨重工(IHI)の情報システム部署の面々が大量退社し、ベンチャー企業を起業するという本当の話。
高杉良氏による実録小説。


大脱走(スピンアウト) (新潮文庫)

大脱走(スピンアウト) (新潮文庫)


情報システムの外販からの撤退という会社の大方針に反旗を翻す。
仕事に強い責任感と信念をもって取り組む男たち。
IHIという大企業を辞めてまで、社会的責任を果たすために会社を起こそうという意思。
その思いに揺さぶられる家族。


すごくリアルに描かれている。
40歳になった今。僕ももっとマジメに自分の仕事に向き合う時だと思う。
組織の属する一人の人間だけど、自分の意思をもっと強く持って行動しなければならないのではないか。
会社を辞めてまでとはいかなくても、会社とケンカできるくらいの信念を持って生きていきたい。
すごく勇気をもらった。


★★★★☆