なぜリーダーは「失敗」を認められないのか

原題は「DENIAL」、”否認”である。邦題の方がわかり易いかな。
事実を真摯に受け止めず、自分の都合の良いように解釈する。
自分の心の中で「真実を否認」する。


なぜリーダーは「失敗」を認められないのか―現実に向き合うための8の教訓

なぜリーダーは「失敗」を認められないのか―現実に向き合うための8の教訓


リーダーが自分で事実を認めないということもあれば、
強権を持つリーダーに部下が事実を告げることができないということもある。


それによって大企業があっけなく信頼を失い、企業存亡の危機に陥ってしまうというもの。
問題が発生した場合には真正面からそれを受け止めて正直な対応を行うことが大事。
最近の一連の原発問題にも見られる危機管理についての最も大事なものだろう。


確かに理屈は理解できる。
でも、人間であればやっぱり自分の都合の悪いことは、脳みそが勝手にフィルターをかけてしまって
素直に受け止めることができないことが多いと思う。
事実、僕もそう。思い当たるところは多々ある。


何かトラブルが発生し大きな問題になる可能性があることはわかっていても、
「何とかなるだろう」、「これは何かの間違いだろう」と思って問題を先送りにしてしまう。


まずは自分自身がどんなに小さな問題でもマジメに考えて、しっかりと対応するようにしなければならない。
「否認」という人間の本能とどれくらい戦えるかが勝負。


★★★★☆