『飲酒運転で犯罪者になった―実録交通刑務所』

本屋の新刊のところに平積みにされていたので、時事ネタとしても興味があったので早速買ってみた。
ただ、この本は1985年に出版された『交通刑務所の朝』という本を加筆して出版されたものだった。ノンフィクションではあるが、1979年の出来事ということで相当に古い。本書で登場する市原刑務所も今でもこのようなところなのかどうかはわからないし。正直なところ約30年もの前の内容だったので、騙されてしまった感はあった。
本書の主人公は事故を起こしたわけではないが、違反を繰り返したということで交通刑務所に入ることになったとのこと。そういうこともあるんだ。
また、本書の主人公は刑務所で過ごした時間を海外出張として世間には隠したとのことだったが、現代のマスメディアが発達した社会ではこんなにうまく隠し通すことはできないだろう。刑務所生活については人権問題などで今の方が少しは良い生活ができるのかもしれないが、社会的に厳しい制裁を受けるのは現代の方だろうな。
そういうことを考えさせられる点ではよかったかもしれない。でもやっぱり今の時代の内容の本を読みたい。
★★☆☆☆

飲酒運転で犯罪者になった―実録交通刑務所 (新風舎文庫)

飲酒運転で犯罪者になった―実録交通刑務所 (新風舎文庫)