風にそよぐ墓標

今年、事故後25年を迎えた日航機墜落事故


日航機墜落事故の書物はいろいろと読んでいるが、25年後に出版された本書には、
改めて事故の壮絶さ、常軌を逸した事故後の遺体確認現場の悲惨さを痛感させられた。


25年経過して振り返ると、事故で親を失った当時は子供だった遺族の方々が
今は自分が親の立場になり、子供を持っている。
そういう状況だからこそ、思い募るものが大きいのだろう。


事故発生時は僕も中学3年生だった。今は二人の娘を持つ父親。
本書に登場する方々と非常に近い年齢・家族状況である。
自分の家族をおいて無念の中で事故に遭ってしまった当時の父親の方々の思いや
残された方々の気持ちを感じると、決して涙なしには読むことができない本。


しかし、夏になると読んでおかなければならないテーマだろう。

★★★★★

風にそよぐ墓標 -父と息子の日航機墜落事故-

風にそよぐ墓標 -父と息子の日航機墜落事故-